いつか書いたかもしれませんが、私は昨年、9年程度勤めていた会社を退職しました。いわゆる、アーリーリタイアとかプチリタイアとかになりますね。
勤めていた会社は、東証1部に上場している、結構いい会社でした。辞めるときは周りの人からかなり不思議がられました。給料も悪くはなかったです。それでも会社を辞めた、私なりの理由を書きます。
ちょっと長い語りになりますが、興味がある方はどうぞ。
体/環境に不安があった
会社自体は大きな会社だったのですが、私が勤めていたのは工場でした。24時間動いていて、3交代制の夜勤もある工場で働いていました。
しかも、結構危険なものを扱う工場でした。可燃性のものも多く、火花で爆発が起きたことも1度ありましたね。吸うと危険なので防毒マスクもつけていました。ちょっとしたミスで命が奪われる可能性もある、結構危険な現場でした。
そんな環境で働くことに、かなりの不安があったのです。一生懸命働くほど、命の危険が迫る可能性が高くなるとか、ちょっと怖いじゃないですか。
仕事をガンガン押し付けてくる会社の体制にも不満がありました。
100日以上休日がないなんてこともありました。トラブルがあったときなんて、36時間以上ぶっ続けで会社にいたこともありましたね。
残業もかなり多く、できるだけ残業を減らそうと思って、始業時間の2時間前に出社して仕事をしてました。もう栄養ドリンクとか毎日がぶ飲みしていましたよ。
そんな感じで常に疲れているのに、命の危険がある現場作業なんてよくやってたな、と今なら思えます。
また、体の調子もどんどん悪くなっていきました。特にまずかったのが腰ですね。重いものを持ったり、フォークリフトを長時間運転していたりすると、腰がかなり辛くなるのです。
辞める直前ぐらいには、出勤時に会社の駐車場に車を停めて、車から降りた瞬間に腰に力が入らずに倒れてしまったり、なんてこともありました。
ネットビジネスでそこそこ稼げていた
また、ネットビジネスでそこそこ稼げていたのも大きいですね。
私がネットビジネスを始めたのが2010年ぐらいです。忙しい職場だったので、作業時間こそ少なかったものの、コツコツと実践していきました。1000記事を超えるようなパワーブログを運営し、ある程度稼げていました。
作業時間は1日1時間取れればいい方で、全く時間が取れない日もありましたが、やっぱり継続していけば稼げるようになるものです。
こういった副収入があることから、別に会社を辞めてもしばらくは何とかなりそうだったのです。
ムチャクチャ貯金していた
ただでさえ非常に忙しい職場で残業も多く、遊びに行く暇も無かったのに、副業でネットビジネスを実践していたので、お金を使う暇がありませんでした。
お金を使うと言えば、情報商材(情報教材)を購入するとか、ネットビジネス用のツールを購入する、みたいな使い方でしたね。
ですので、気がつけば「8桁の貯金」がありました。
私は地方に住んでいますし、これだけあれば、少なくとも数年は仕事をしなくても暮らしていけますよね?
ある程度まとまったお金が銀行口座にあった、これも辞める要因の1つなのは間違いなかったでしょう。
決定打は給与査定
後、最大の理由というか、元々辞めたいと思っていたときの最後の1押しになったのが、給与査定の大幅な変更でした。
その変更自体で給与が大幅に変わったわけではありません。
「見える化」ということで、その後の昇給とかの幅や係長、課長になったらどれぐらい給料がもらえるか等が分かるようになったのです。
そして見てしまいました。肌で感じてしまいました。知ってしまいました。理解してしまいました。
このまま会社で働いていても、一生楽になることはないと。それどころか、どんどん辛い責任を負うことになるのに、貰える給料はあまり変わらないという現実を。
ちなみにその時点で私は、工場現場で働いている平社員の中ではトップクラスに給料をもらっていたみたいです。だから、「係長や課長などの役職にならない限り、昇給はない」とはっきり言われました。
その上、「係長や課長がかなり多いので、しばらくは役職にはつけない」とも・・・。
これって、お前は暫くの間、どれだけ頑張っても昇給はないよ、と言われているも同然じゃないですか・・・。
まあ、係長や課長などの責任が重くなる役職になるのは、かなり抵抗があったし、なったところでそこまで給料が上がるわけではないので、別に良かったのですが。
それでも、こういう現実を突きつけられると、会社で働いている意味とかやりがいとかが一気に下がっていきましたね。
しかもその時点で、係長の仕事を半分ぐらいこなしていたのですが・・・。私自身の持っている仕事の上に、ですよ。
もちろん、責任は係長に丸投げしていましたけど、仕事をしているのは実質私自身なわけで。仕事だけ押し付けられて、給料が上がらない、そういうモヤモヤもありました。
そういった、色々な感情が一気に暴走してしまって、課長経由で工場長や人事の方に掛け合ってもらって辞めることになりました。
・・・如何だったでしょうか。これが私が仕事をやめた理由です。
給料が悪いわけではなかったのですが、昇給も望めないのに仕事はガンガン押し付けられるという感じで、私の中ではブラックでした。
ですので、アーリーリタイア/プチリタイアしてから今まで、一度たりとも、「辞めなければよかった」なんて感じたことはありません。
むしろ、「あの時点で辞めてよかった」と感じています。
以上、長々と語ってしまって申し訳ありませんでした。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。