最近だいぶ下火にはなってきましたが、一時期、仮想通貨が大盛り上がりしていましたね。
その一方で、怪しいICOに参加してしまって、上場していないだとか、上場したけど速攻でICO割れを起こしてしまい、資産価値が10分の1、100分の1、いやそれ以下になってしまった、という人もいると思います。
というか、2018年から参戦した人は、そういう人のほうが多いのではないでしょうか。
このような背景もあって、仮想通貨やICOに対して、いいイメージを持っていない人も多く、「詐欺だ、スキャムだ」とSNSなどで拡散している人もいます。
ですが、この「詐欺だ、スキャムだ」ということをネット上やSNSで書いている人がいるのなら、止めたほうがいいです。
今回は、どうして書いてはいけないか、その理由について説明します。
詐欺やスキャムと言うと、名誉毀損や業務妨害に当たる可能性がある
一番の理由は、「詐欺だ、スキャムだ」とネット上やSNSなどで書いてしまうと、名誉毀損並びに業務妨害に当たる可能性があるからです。
ICO業界全体に対して書くのならまだしも、「○○コイン、✕✕トークンは詐欺だ」みたいに、特定のコインやICOに対して書いてしまうと、かなりやばいですよ。
このサイトでも何度か書いていますが、「詐欺だと認定するのは非常に難しい」という側面があります。
詐欺だと思って騒いだけど、その行為が法律上問題がなかった場合、騒いだ人は、名誉毀損や業務妨害で、逆に訴えられる危険があります。
私は、実際に、そうなった人を見たことがありますからね。
仮想通貨やICOトークンの価値が下がる
そしてもう1つ、騙されたと思ったということは、大抵の場合、あなたはICOに参加して、トークンやらコインを購入していますよね。
それで上場後、価値が急落したり、なかなか上場しない、ホワイトペーパー通りに事業が進んでいないなどの理由により、詐欺だなんだと思って騒いでいる、というパターンだと思います。
でもそれ、よく考えてくださいね。
あなたが「○○コインは詐欺だ!」と大々的にSNSなどで拡散した場合、そのコインの価値は大きく下がる危険性があります。
そりゃあそうですよね。
例えば、ツイッターとかで、「○○コイン」について調べたら「○○コインは詐欺だ」なんて書かれていたら…そのコイン、購入したいと思いますか?
そして、基本的に、仮想通貨って、ほしいと思う人が多ければ多いほど上がりますよね。
つまり、「○○コインは詐欺だ!」とSNSなどで書くということは、そのコインの価値を下げる行為ということになります。
自分が持っているコインなのに、自分で価値を下げる行動をするというのは馬鹿らしいと思いませんか。
あ、ついでに書くと、詐欺だなんだと騒ぐと、その行為が価値を下げることだと理解している人や、信じて持っている人たちから恨まれる可能性もあります。
だってそうですよね。
価値が上がると信じて持っているのに、そのコインを詐欺だと罵っているのですから。
ですので、変に敵を作ってしまうかもしれない、という意味でもまずいですよ。
ということで、
・名誉毀損や業務妨害に当たる可能性がある
・コインの価値を下げる行為である
という理由により、ICOや仮想通貨を「詐欺だ、スキャムだ」と拡散しないほうがいい、という話でした。
いやまあ、騙されたと思ったら、どこかに怒りの矛先を向けたいという気持ちは分かりますよ。
ですが、これをネット上やSNS上などの、誰でも閲覧できるところに書くのは大問題に発展する可能性があります。
もしも詐欺だと思ったのであれば、拡散させずに、国民生活センターなどに相談する…という方向で進めたほうが、まだ解決できる可能性はあります。
ネットやSNSでは、手軽に何でも発信できるからと言って、ストレスのはけ口にしてしまうと、とんでもないしっぺ返しを受ける可能性があるので、十分注意してください。