漫画やイラストを書くのが好きな人が同人誌を作成したら稼げるのか?ということについて以前書いたと思います。
>>この記事ですね。(同人誌ってどれぐらい収入/儲けがあるの?稼ぐのは可能?)
そこでは、印刷・製本代やイベント参加料金、遠征費、その他機材等の経費が掛かるのではじめはムチャクチャキツい。でもかなり売れっ子になって1度のイベントでたくさん売れるようになれば稼げる(計算上は)。みたいに書きました。
じゃあ、印刷・製本代やイベント参加が必要ない、同人ゲームを作ったりしてオンライン限定で活動すればいいのでは?と思うかもしれません。
確かに、同人ゲームを作ってDLsiteとかDMMとかでオンライン限定で販売すれば、印刷・製本代やイベント参加に伴う経費は必要ないですし、同人ゲームのエロRPGとかは多いものだと10,000本以上売れているものもあります。
価格も1,000円以上のものも結構多いです。しかも、RPGツクール系、WOLF RPGエディターなどを使えばプログラミングとか分からなくても作れます。
意外とメリットが多そうな同人ゲーム作成での稼ぎや収入はどんな感じなのか、書いていこうと思います。
意外と経費が必要です
仮にRPGツクール系を駆使してエロRPGを作るとすると・・・まずはRPGツクールMVやRPGツクールVXAceなどが必要になります。まあ無料のWOLF RPGエディターもありますけどね。
更に、作ること自体は出来たとしてもCGが描けない人なら外注する必要がありますし、声を入れようと思ったら同人声優(ネット声優)さんに頼む必要も出てきます。この経費がかなり馬鹿になりません。
CG作成や同人声優(ネット声優)さんに頼むのはどれぐらい費用が必要なのか。これは、画力や演技力、その他の要因でピンキリのようですが、最低でも1CG辺り5,000円~10,000円とか、喋ってもらうのに1文字辺り1円~程度は見ておいたほうがいいでしょう。
何より時間がかかります
そして一番の問題が、同人ゲームを作成する場合、びっくりするぐらいの時間がかかることです。特に大作にしようとすればするほど大変です。作業速度は人それぞれですが、1本出すのに1年や2年かかってしまうこともザラです。
そして、エターなる場合もよくあります。「エターなる」というのは、いつまでたっても完成しない制作無期限延期、みたいな感じです。「永遠に完成しない状態」と言い換えてもいいでしょう。私も昔、ツクラーだったのでこの気持ちは分かりますよ。
意外と取り分が少ない
また、販売にこぎつけたとしても、DLsiteやDMMにサークル登録して販売した場合、意外とサークル側(販売者)の取り分が少ないのです。
例えば1,000円で販売すると600円程度ですね。もしも1本1,000円欲しいと思うのなら、販売価格は1,400円~1,600円程度にする必要があります。
そして、販売価格を上げるとそれなりのクオリティーも求められます。
DLsiteやDMMに登録されている同人エロRPGには、殆どの場合、累計販売本数やCG数等が書かれています。ムチャクチャ売れている同人ゲームがどの価格帯でどれぐらいのレベルのCGがいくつあるのか、声は付いているか、どれぐらい作り込んでいるのかを参考にしてみてください。
売れるかどうかは神のみぞ知る
そして苦労して作った同人ゲームがどこまで売れるのかは誰にも分かりません。自分では120%の出来だ!とか思っていても、全く売れない、何ていう可能性も十分ありえます。
そもそも10,000本とか売れているのは本当にごく一部で、実際は1,000本も売れればびっくりするぐらいのものではないでしょうか。
また、仮に声なしでCGは自前、報酬が1,000円で1,000本売れたとしても、100万円です。
一見ものすごいお金のように見えますが、製作期間が1年とかだと、年収100万円ですので、かなり微妙だと言わざるを得ません。これで同人声優(ネット声優)さんに声をあててもらっていたり、CGを外注していたりすると目も当てれませんね。
以上のことから、同人ゲームを作って稼ぐのは、リスクが高いと私は判断します。とにかく時間がかかりすぎるのがかなり痛いです。
まあ無在庫販売なので、部屋の片隅に山積みにされている同人誌の在庫の山で精神的ダメージを受けることは無くなる、という利点はありますけどね。
あ、どうしてエロ同人で話を進めているのか、気になる方は>>こっちをチェック<<してみてくださいね。